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102号ジャーナル:平成17年4月発行
■ (社)大阪府鍼灸マッサージ師会 平成17年度 3月通常総会開催
〜 新年度事業計画及び予算案が承認される 〜
余寒も薄れ水ぬるむ春暖の候、平成17年3月27日(日)、社団法人大阪府鍼灸マッサージ師会の平成17年度・3月通常総会が大阪市天王寺区「東映ホテル」に於いて午後1時から開催された。
新定款に基づき、本年度から3月総会(事業計画案・予算案)と5月総会(事業報告・収支決算報告)の開催が義務化された。多忙な中、熱心な会員皆様の出席により3月通常総会は真摯な審議がされた。
また総会終了後に、本会顧問 衆議院議員左藤章先生の後援会、「章鍼会」の設立総会が開催され、賛同を頂いた120余名の会員で後援会は産声を挙げた。 (3ページに別掲)
小谷肇青年女性部長が司会を担当、物故会員に出席者一同黙祷を捧げ、福島次巳副会長の開会宣言に続き、伊藤久夫会長から開会挨拶があった。

伊藤 久夫 会長
「本日は平成17年度事業計画案・予算案をご審議頂きます。その中で無資格者の問題では、大阪府議会に提出した請願書が3月22日採択されました。これは本会顧問岩木均先生のお力によるものですが、全国的に同様の運動が展開され、中央に挙がってきています。これがひとつになって厚労省に働きかけになっていくと思います。」と述べた上で、大鍼師会事業に関して、学術局の生涯研修会の役割と功績について、保険については、昨年10月の保医発1001-002号通達後の成果について、協同組合の保険取扱いは、本年2月の申請額が1億2千万円を突破したと報告された。結びに「平成17年度事業計画案・予算案に関して会員皆様の忌憚のないご意見と建設的な提言を賜りますようお願いします。」

森下常博議長・野尻茂樹副議長
伊藤会長の挨拶に続き、議長団が選出された。議長に森下常博阿倍野師会長、副議長に野尻茂樹高槻師会長が選出された。議事録署名人には、與倉和美河南師会長、山下文博住之江師会長が議長より指名され承認された。議事に入る前に、学術局主催「鍼灸マッサージ師の生涯研修」平成16年度課程を修められた会員63名に修了証が授与され、授与者を代表して井上喜久造先生(豊中師会)に、佐々木暘明鍼灸部長より修了証が手渡された。
第1号議案 平成17年度事業計画案
基本方針、【保健・医療・福祉に貢献する鍼灸マッサージ師の発展母体の基盤拡充】について伊藤会長から趣旨説明があった。
@無資格業者の対策
A毎年5,000名以上卒業する鍼灸師就労問題
B保険医療機関に於ける鍼灸治療の展望
C保険取扱いは中央業界の保険推進運動を積極的に支援協力することが業界の大いなる発展に繋がるものと考える。
D府民のニーズに応える生涯研修の充実と会員・行政・府民に対する広報強化、また国民医療としての鍼灸マッサージ施術の位置 付けを図ることが必要である。
E会館建設問題は本年度中には会館建設委員 会より答申が示される予定である。
以上の基本方針を指針として、川北修総務部長より各部局の事業計画案が上程された。
事業計画案に対しての質疑はなかったが、訪問鍼灸マッサージの際、本年4月より駐車禁止の取締りが厳しくなることが予想されるために、本会として対応策を求める要望があった。従来より警察公安委員会に改善を求める運動をしたが、我々の業が緊急性に乏しいという理由で現在に至っている。今後も機会あるごとに駐車禁止指定枠の改善を求める。以上吉井保総務局長から答弁があった。第1号議案は拍手多数で承認された。
第2号議案 平成17年度収支予算案
平成17年度収支予算案は各部局より予算申請書の数字総てを上程したところ例年の数字を遥かに超えた(約600万超過)。総会の開催が年2回になりその費用が約15%増(約90万)、人件費は約75%増(約450万)残りは諸費用増であった。事業拡大に伴う経費の増大は必然的だが、本会の歳入は会費収入並びに事業収入であり、特に事業収入はそれぞれの部局に属する会員並びに関係者の労働によって発生したもので、これらは受益者負担の原則に基づき、事業別に正味財産増減計算(企業会計では損益計算)を行うべきである。
今後の課題として定款に定められている条文の趣旨を再度考察して、勘定科目収入の部、会費外収入の事業別収支を明確化して、その上で安定した数字を予算計上すべきである。渡邉公平財務局長より予算案の基本方針が述べられ、続いて高橋一郎財務部長から予算案の詳細な説明があった。第2号議案は質疑はなく満場一致で承認された。
平成17年度3月通常総会は、池川修治副会長の閉会宣言で終了した。(報告/広報局長 福島次巳)
■ 大阪府鍼灸マッサージ師政治連盟 「章鍼会」設立総会開催

左藤 章 衆議院議員
3月27日(日)平成17年度3月通常総会終了後、天王寺東映ホテルに於いて左藤章後援会「章鍼会」の設立総会が開催された。発起人代表としての伊藤久夫会長が議長として本設立総会は進められ、規約案、事業・収支予算案、役員選出も拍手多数による全会一致により後援会設立各案は成立された。
大鍼師会とは古くからのお付き合いである左藤章衆議院議員の政治行動力は誰にも勝るものであり、我々鍼灸マッサージ師の業権擁護の活動にも様々なご支援を戴いている。
これまでは大阪府鍼灸マッサージ師政治連盟の顧問として御指導戴いていたが、今後は後援会として左藤章議員をご支援し、我々業界発展の為に政治活動の場でご活躍を期待したい。(報告/広報部長 秦 章)
■ 新規労災保険取扱い講習会
日 時 平成17年5月8日(日) 午前10時〜
場 所 大鍼師会会館2F
持参していただくもの
○免許証の写し
○開設届の写し
○開設者の印
○施術者の銀行の口座番号及び届出印
○最寄の駅から施術所までの地図
※4月28日(木)までに事務所までお申込下さい TEL06-6624-3331
■ 鍼灸マッサージ師の生涯研修
5月の鍼灸マッサージ師の生涯研修は、お休みです。
平成17年度鍼灸マッサージ師の生涯研修は6月は26日(日)から開催されます。
テーマ
「皮内鍼法Y」 関西鍼灸大学 川本正純助教授
「認知症」 り内科診療所院長 李 利彦先生 の予定です。
■ 第10回鍼灸マッサージ師の生涯研修
今年度の学術講習会も残すところ後2回となった3月13日の研修会、今年一番の吹雪だったのではと思わせる天候の中、今回も沢山の熱心な先生方が集まられた。
「治療院におけるリスク管理(安全管理)」
関西鍼灸大学助教授 吉備 登 先生
医療事故、医療過誤の問題が特に頻繁に話題にされるようになって数年になる。我々の業界においても治療技術の向上と同様、一人一人が常に背中合わせの問題として意識しなければならない。
今回ご講演頂いた吉備先生には、人のふり見て我がふり直せということで、先生の実体験も含めた多くの実例紹介から、それをどのように防ぐのか、また万が一起こしてしまった場合にどう対処すべきかという点に渡ってお話し頂いた。気胸など比較的高頻度に起こる事故の予防法、希ではあるが起こす可能性のあるくも膜下出血の実例、またそれらの事故を起こしやすい施術者の年代など、興味深い話が続き、最後に事故を予防する為にも日頃から気をつけることとして、器具の整備点検、カルテへの記録、また治療の説明を十分に行い患者との信頼関係を築く事などが語られた。
治療技術以外にも、患者への説明、詳細な記録ということが、治療の一環として重要視されてきていると言える。
「 老年医学 」 プライマリ・ケア益田診療所 副院長 外山 学 先生

外山 学 先生
我々の職種、また高齢化社会という時代の流れにおいて、人はいかに歳を取り衰えていくか、またそれにどう対応するかということに対する関心は深い。一般に歳を重ねると、体の機能は衰え、病気も身近となってくるが、経験や知識の積み重ねを要する分野などは、歳を重ねれば重ねるほどその能力を発揮できる。高齢者が社会参加しやすい環境を整えること、これも社会の一員としての我々の役割であるといえる。
老いを考える先には必ず死がある。尊厳死などの言葉があるように、今の時代はその死をどのように迎えるかということを自分の責任で選ぶことが当たり前になってきているという。いかに死を迎えるかを考えることは、いかに生きるかを考えることでもある。
「20歳であろうと80歳であろうと学ぶことを止めてしまった者は老人である。学び続ける者はみな若い。人生において一番大切なのは頭を若く保つことだ。」という言葉が紹介された。私たち全員が生涯現役であることを目指したい。(報告/広報部委員 溝本美希)
■ 修チャン記 副会長 池川 修治
「穴 特 効 雑 学」(困った時の神頼み!イヤ、この一穴たのみ!)
「五十肩」
これは臨床名で正確には「肩関節周囲炎」です。
肩関節の筋肉や靭帯・腱などの異常をきたしたもので、四十代・五十代の方々によく見られます。
皆様方は「五十肩の治療は、まず股関節から」と言う標語ご存知かな?
原因は?男女がそれぞれの手枕で寝たから?そんな馬鹿な、又男性の左肩・女性の右肩が五十肩になると治りにくいともいわれています。なんでや?と言われても浅学非才の私には解かるはずがない。
私達の治療では、肩関節の周囲ばかりを治療していませんか?大事な治療個所を見落としてませんか?参考までに当院の治療方法を簡単にご紹介しましょう。
上記の標語で述べた如く、股関節の歪みを整えることから始めます。
左肩なら右股関節・右肩なら左股関節の治療から。実技は紙面の都合で省略します。機会があれば後日にでも。
人類起源の時代、四足で歩いていた頃を思い浮かべて下さい。前進する時右手と右足・左手と左足と言うような歩き方じゃないですよね。右手と反対側の左足が前に出しますでしょう。現在、二本足で歩く時も同側の手足が前に出ませんでしょう。
この事が治療のポイントなのです。じゃァそれだけで充分か?イエイエそうではありません。これだけで済む場合もありますが治療料金を取れる治療でないと、そうそう特効穴を紹介しなくては「落枕穴(らくちんけつ)」やはり手枕か膝枕がある。この場所。
落枕穴の場所
「手の甲側」
第二指と第三指の間第三関節の少し上(手首寄り)で窪み

枕から落ちたからこの名が付いたのかなァ?
これは、「奇穴」です。この穴も左右反対側を使って下さい。
右五十肩なら左の落枕穴、左五十肩なら右の落枕穴へ置鍼又は指圧をし、患側の肩関節周囲への治療もお忘れなく。
■ 中国研修ツアーへ参加しませんか?
組織局長 池川 修治
厚生部長 坂本 明
山水画の世界「桂林」・「西安」世界遺産と鍼灸医院又は鍼灸大学を訪ねる5日間の研修旅行を企画致しました。先生方には季節柄公私何かとご多用のことと存じますが万障お繰り合わせの上ご参加下さいますようご案内申し上げます。
日 時 平成17年9月16日(金)〜9月20日(火) 4泊5日
行 程
1日目 10:00 関西空港発JL605 → 広州 → 桂林(泊)
2日目 桂林(湾江下り) → 市内観光 → 七里公園 → 桂林(泊)
3日目 <終日>市内観光 → 象鼻山 → 芦笛岩 → 西安(泊)
4日目 <午前> 華清池 → 秦始皇帝陵(車窓) → 兵馬傭抗(世界遺産)→
<午後>西安市内観光 → 鍼灸医院又は大学視察 → 西安(泊)
5日目 8:20 西安空港発MU2123 → (北京空港経由)
13:55 北京空港発 JL786 → 17:40 関西空港着
※全行程食事付き(アルコール等の飲み物は別)
会 費 165,000円(会員は大鍼師会より5,000円助成)
申込み〆切日 6月30日(木)17:00まで(先着20名)
申 込 先 大鍼師会事務局 TEL06−6624−3331
注意事項 参加者はパスポートの期限確認下さい。
■ 住吉師会 春季講習会のお知らせ
日 時 平成17年4月29日(金・祝日) 午後1時〜午後4時まで
場 所 あびこ職員会館1階せいれいの間
住吉区南住吉3−5−23 TEL06−6639−6621
費 用 1,000円
テーマ1 小児鍼のすすめ
講 師 池川修治先生(大鍼師会副会長・堺師会会長)
治療は基より経営アピールの仕方などをお話頂きます。その後ワークショップを行います。
テーマ2 医療リンパドレナージのすすめ
座 長 川北 修(住吉師会会長)
癌の放射線治療後のリンパ浮腫などに用いられるものです。
実技などを含めたワークショップ形式で行います。
*ワークショップとは(自分たちで勉強し合おうという事)です。
資料作成の都合上出席のご返事は、4月25日(月)までにご連絡下さい。
連絡先 住吉師会 川北まで TEL06‐6608−1774 FAX06‐6608−1838
■ フクちゃんの言いぶん
「息子からのプレゼント」
春爛漫、桜前線は日々北上中です。いい季節になりました。新学期も始まり自分の身体の半分くらいはありそうな、真新しいランドセルを背負って登校する新一年生を見ると、頑張れよと声を掛けたくなりますよね。それぞれが新年度を迎え、それぞれに我が道を進んで行くのが4月です。
大鍼師会は3月27日に、平成17年度3月通常総会を開催し、会員皆様のお陰をもちまして無事終了する事ができました。次回は5月に開催されますので、その際もご協力賜りますようお願いを申し上げます。
ところで、3月通常総会開催の翌日、28日は鍼灸マッサージ師の国家試験合格発表の日でした。お陰様をもちまして私の次男も無事合格しました。
その次男もここに至るまでには色々ありました。顧ますれば、その次男が高校に入学して、ホットしたのも束の間の5月、突然不登校になりました。生真面目で融通の利かない彼に対し、いやがらせや陰険な行為に耐えられなくなったようです。しかし彼は翌年、もう一度、一年生をやり直したいと落第生として屈辱の再出発しましたが、やっぱり途中から通学できなくなりました。
登校拒否なんて他人事と思っていた私達夫婦には大変ショックな出来事ではありましたが、しかし高校だけは卒業したいと言う次男の強い希望に、カウンセリングの先生と話し合い、いろんな仲間と学べる通信教育高校に入学する事になりました。今回は挫折することなく、4年後に卒業ができました。実に6年間の月日をかけて次男は高校を卒業したことになります。
しかしその後も自分の目指すものが見つからず2〜3年間、家に引きこもっていましたがある日、鍼灸の学校に行きたいと言い出しました。私達夫婦は突然の事にびっくりしましたが、彼の希望に応えました。
その結果が今回、国家試験合格に結びつき私もホットしています。1年間遅らせて柔整の学校も入学しましたので、あと一年間は柔整の学校に通わなければなりませんが、今回の鍼灸国家試験合格は彼には大きな自信になったことだと思います。
高校に登校できなくなった時、母親と私と息子三人で涙しながら途方に暮れた頃の事を思うと夢のようです。彼が自分から鍼灸の学校に行きたいと言ってくれた時はどれ程嬉しかったか今でも忘れません。無口な次男が親父の仕事を認めた上で、自分も一生の仕事として選択してくれたと私は信じています。
国家試験に合格しても、今の時勢そう簡単に飯が食えていけるとは思いませんが、しかし少しだけ次男の未来に光明が差してきたような気がします。
今回の国家試験合格は禿上がった頭の親父に次男から高価なプレゼントを貰ったような気がします。(福島)
発行責任者:伊藤久夫
編集責任者:福島次巳
広報部長:秦 章
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