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はり・きゅう・マッサージとは?
◆身体に優しい東洋療法◆
鍼灸マッサージは中国を起源とし、2000年以上前から用いられている医学です。
日本は仏教伝来(6世紀前半)と共に伝えられ1400年の時を経た今もなお、
国民の健康保持増進に寄与しています。
米国国立衛生研究所(NIH)も平成9年11月専門家委員会で理論的根拠となるメカニズムは
はっきりしないとしながらも、鍼灸の効果を認知し、保険会社、老人医療保険制度、
医療扶助制度を含む合衆国と各州の保険事業および他の第三者支払機関に適切な鍼灸治療を
保険適応できる様にし、より簡単に受けられるようにすべきであると奨励しました。
そうすれば患者が、鍼灸治療を受ける際の経済的障害が取り払われるであろうと報告しています。
◆はり治療とは◆
はり治療とは、金属製のはりで,経穴(ツボ)を刺し、いろいろな方法で人体内に
特殊な刺激を与え疾病を治療する方法です。治療方法としては、
置鍼や雀啄法(刺したはりを上下に振動させる)と呼ばれるもののほか、
はりに通電をする方法や刺鍼した鍼の柄にもぐさをのせる「灸頭鍼」などがあり、
症状にあわせてその方法及び刺鍼量を調節します。
◆きゅう治療とは◆
もぐさ(艾)を経穴(ツボ)の上で燃焼させ、人体の皮膚に一定の温熱刺激を
与え疾病を治療する方法です。通常、使用するもぐさの量や施灸部位は病気によって異なりますが、
もぐさを半米粒大に捻って使用します。
はり、きゅう治療は西洋医学の科学的理論に基づくものに対して、長年の歴史を基盤とする
経験的医療と言えます。古代中国で生まれた治療法ですが、技術や経穴(ツボ)の取り方など、
治療そのものに関する様々な研究がなされてきましたが、なぜはり、きゅうが効くのかという
根本的な理論の科学的研究は大変複雑で、今日までその殆どが解明されていませんでした。
その為、科学論拠絶対主義の今、はり、きゅう治療に対する様々な偏見もありますが、
長年の歴史の中消え去ることもなく脈々と受け継がれていることが物語る通り、体にやさしく、
治療効果が充分期待出来る素晴らしい治療法です。
近代になって科学的研究も盛んに行なわれるようになり、特にアメリカ国立衛生研究所(NIH)は、
1997年11月に、はり治療が様々な病気に有効か有用であるという結論を発表し、
はり治療を正式に医療として認知すべきであるという勧告を行いました。
それに伴い臨床的データも集積され、適応範囲、治療指針等のはり理論も徐々に確立されてきています。
こうした背景の中、はり、きゅうの治療効果は国際的にも認められ、はり治療が世界中で行われるようになり、
東洋療法の素晴らしさが認識され、全世界中に広がりつつあります。
◆あん摩マッサージ指圧とは◆
押し、引き、撫で、さすり、揉み、叩くといった手技を用いて患者個々に適した刺激量を選択し、
治療を行います。あん摩、指圧が経穴(ツボ)経絡(ツボとツボを結ぶスジ)を意識して施術するのに対し、
フランスから伝わったマッサージはリンパ、血液の流れ、筋の走行に従って施術します。このように、
あん摩指圧とマッサージとでは理論や手技が全く異なるのですが、日本においてはひとつの国家資格として
法制化されています。こうした手技療法は、長い歴史の中で体系づけられ、あん摩・指圧・マッサージなどは、
国が認めた唯一の手技療法です。
基本的にあん摩や指圧は衣服の上から行いますが、マッサージは直接皮膚に対して治療を行います。
また、あん摩や指圧は身体の中心から末梢に向って遠心性の刺激を与えるのに対し、
マッサージでは体の末梢から中心に向って求心性の刺激を加えるのが原則です。
こうした手技療法の刺激法を大別すると、「さする」「もむ」「こねる」「たたく」「ふるわす」
「押す」の六つです。この中で、指圧は「押す」、按摩は「揉む」、マッサージは「さする」が基本的刺激法です。
「手で身体の状態を診ながら、悪い部分を見つけ治療する」という点では、あん摩・指圧・マッサージは同じですが、
あん摩は中国で、マッサージはフランスで、指圧は日本で、それぞれ生まれ発達してきた手技療法です。
◆はり師、きゅう師、あん摩マッサージ指圧師とは◆
はり師、きゅう師、あん摩マッサージ指圧師は、厚生大臣より「はり師免許又はきゅう師免許、
あん摩マッサージ指圧師免許」を受けています。それぞれの免許を取得するには、大学あるいは短期大学、
厚生省認可の養成学校(専門学校)において、解剖学、生理学、病理学、リハビリテーション医学といった
基礎医学や東洋医学専門科目を3年以上履修しなければなりません。つまり、ベースとして現代医学を
しっかり学び、更に東洋医学の専門を学ぶシステムになっています。いずれも、卒業後国家試験を受け、
免許を取得しなければなりません。
最近、カイロプラクティックや整体といった施術所が多くみられますが、これらは認められた
医療機関ではありません。ほとんどが、医療とは関係のない、無免許・無資格者が行う素人療法です。
またカイロプラクティック学院や整体学校などについては、国や県が認めた学校や養成機関はありません。
ですから、これらの国家試験、国家資格(免許)なども、実際には存在しませんのでご注意下さい。
上記のように、あん摩・マッサージ・指圧師免許、はり師・きゅう師免許等を有する者以外が、
医業類似行為を行っている場合、無資格・無免許の施術者となります。見よう見まねで覚えた危険なものもあり、
無責任な誇大広告に気をつけて、正しい治療を受けましょう。
◆はり・きゅうの適応症◆
各種神経痛、神経麻痺、神経症、自律神経失調症、脳血管障害の後遺症、不眠症、頭痛仮性近視、
白内障、麦粒腫、眼精疲労難聴、各種変形性関節症、リウマチ様関節炎、頸肩腕症候群、むち打ち症、
五十肩、腰痛、肩こり、捻挫、腱鞘炎、本態性高血圧症、動脈硬化症の諸症状、慢性の胃炎、慢性の腸炎、
神経性消化不良、便秘、下痢、痔、気管支喘息、気管支炎、咽頭炎、喉頭炎、鼻炎、感冒、扁桃炎、膀胱炎、
尿道炎、小児消化不良、夜尿症、小児の疳虫、月経不順、月経痛、冷え性、更年期障害など
◆マッサージの適応症◆
神経痛、麻痺、痙攣、脳卒中後遺症、ノイローゼ、不眠症、慢性関節リウマチ、筋肉痛、
筋萎縮、筋力減退軽症の筋炎・腱炎、関節の拘縮、癒着の剥離、関節の変形、骨折・脱臼・捻挫の後遺症、
胃下垂、慢性胃炎、慢性腸炎、常習性便秘、気管支喘息慢性気管支炎、心臓神経症、
局所性の充血・鬱血・貧血、浮腫、膀胱炎、その他疲労回復、病後の体力回復など。
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